根っからのサポーター
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根っからのサポーター



先週末、妻が第25回青梅高水国際トレイルランの上級クラス(24.5km)に出走するとのことでその間の子守りをしていました。

これまでトレイルランニング以外にも色々とスポーツに親しんできましたが正直のところ自分の完走や試合での勝利よりも自分が関わった人が目標を達成して喜んでいる姿を見ている方が楽しい。

確かに数年前に40時間以上かけて海外の100マイルレースを完走した時は嬉しかったんですが今となっては「あぁそんなこともあったよね」くらいの感想です。自分のカラダの調子や健康(寝起きの感覚から血液検査の数値や遺伝子まで)には興味津々ですがスポーツの結果や表彰といったものにあまり興味がないようです。

自分の中で正しいと思うトレーニングをやった結果が出ただけなので完走や勝利は必然。これだけやったからそりゃあクリアできるよね、くらいの非常にドライな感じです。表彰状とかどこにしまったか覚えていません。

自分のことなら自分で道筋を作ってそれに向けてトレーニングをする、食事を気を付けるなどゴールまでのプロセスを全てコントロールできますが、サポートするとなるとそうはいかない。

今回は妻が走るので、練習する時間を捻出(例:僕が一人で子守り)するなど可能な範囲でサポートしかできない。

走るのは僕ではなく他者な場合、どれだけやっても100%やり切った、とはいうことができません。ずっと目標が達成できるかどうか不確定な状態。

ギャンブルなわけではありませんが、その要素が入ることで「じゃあどうサポートすれば良いのか?」とできる範囲で頭をひねることになります。

ジュニアユースのサッカーチームのフィジカルトレーニングでもどれだけトレーニングの質を上げても全員が満足いく結果を出せるわけではない。しかし満足いく結果を出すための努力はいくらでもできる。その過程が楽しいんですね。結果がついてくると尚更。「僕のやり方は間違っていなかった」と自信と嬉しさ、不確定な状態から抜け出せた開放感があります。

昔からそんな性分なので自分のスポーツの成績よりも自分が関わった人が健康になったり、スポーツを楽しめている方がずっと嬉しい。

選手ではなく根っからのサポーターでありトレーナー。

楽しいものです。

※大会前日に20mシャトルランだけ参加しましたが身体よりも心が先に折れて早々に脱落。メンタルの弱さがアスリート向きじゃないなぁ、と実感しました。自分の夢を知識と技術とともに他者に載せる方が好きなようです。

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