「健康」の捉え方の違い
どうも「健康」というものについて自分と世間一般の感覚・捉え方は違うらしい。
一般の「健康な人」というは『毎日元気はつらつで痛いところもなく姿勢が良く運動もできて体が引き締まっている人』。そんなところ。
しかし、僕の考える健康はそれだけではない。確かに『痛いところがなく姿勢も良く運動もできて体が引き締まっている』のは健康「的」ではありますが中身(例えば内臓機能)がボロボロなこともある。筋骨隆々なアスリートが若くして亡くなることだって割とある話。
上記の健康は人間の構成要素の中の運動器に限定した健康というもの。
簡単にいうと「見た目」ですね。
確かに見た目が良いことに越したことはないです。また、見た目と中身は協調して健康になることも多いので間違いはない。
しかし、僕の考える健康は運動器だけではありません。引き合いとしてWHO(世界保健機関)による健康の定義を載せます。
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱 の存在しないことではない。」
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
上記の運動器に限定した健康はこの定義の「肉体的」のところに当てはまるものです。そのほかの精神、社会、疾病の存在には触れていない。
つまり、いくら身体能力が高くてスポーツ万能でもそれだけで健康とは言えません。プロのスポーツ選手であっても精神的に病んでしまう方もいるし人間関係のトラブルを抱えて自ら命を絶つ方もいます。
僕の考える健康とはこのWHOの定義の中にある
肉体的
精神的
社会的
3つのバランスが取れていることです。
1998年にこの定義の中に「霊的spiritual」「動的dynamic」も入れる検討もされていたようですが今のところ変わっていないです。個人的には「動的dynamic」は人間の健康にとって重要な要素だと思っています。(霊的、も間違いはないんですが宗教の問題があるので統一は難しいですね)
健康のための施術・フットケア
現在のやま施術院のメインの生業でもある「施術・フットケア」は主に肉体的健康を高めるもの。直接クライアントの身体に触れることで変化を起こそうとすることですからね。
しかし、実際には肉体だけではなくカウンセリングや対話をすることでクライアントの健康意識の向上や生活改善など精神的健康にも影響を与えます。
また、施術・フットケアを介して肉体的・精神的健康が高まると必然的に社会的健康も高まります。長いこと悩んでいた腰痛がなくなったら姿勢が良くなり、その分呼吸も深くなる。呼吸が深くなると脳への酸素供給が増え、「ヒトらしさ」を司る大脳前頭前皮質への栄養供給も良くなる。よって社会性が高まります。
これは一例ですが、肉体的健康ー精神的健康ー社会的健康はつながっています。
そのうち、当院では主に肉体的健康に最初にアプローチしているだけです。
理由は精神と社会よりも実感が得やすく効果的、そして一番重要だと考えているからです。
健康のためのパーソナルトレーニング
これも施術・フットケアと同じく肉体的健康にアプローチして、そこから精神的健康、社会的健康の向上に発展させていくもの。
バッキバキに絞れた身体を目指さなくても日々の運動は血流改善、ホルモン分泌の安定に効果があるのはさまざまな研究で証明されています。
○運動脳 アンデシュ・ハンセン
健康のためのアウトドアガイド
高尾オーダーメイドツアーbyやま施術院という屋号で高尾山域をメインとするアウトドアガイドをしています。たまに単発のトレイルランニングイベントをすることもあります。
最近では毎週金曜朝7時からゆるっと1時間ほど走る #高尾山口ランニングサークル というのを始めました。週末の朝におしゃべりしながらサクッと走ります。ご興味あればどうぞご参加ください。Mt. Takao Base Camp 集合です。
なぜ治療家がアウトドアガイドをするのか?については過去のブログ記事をお読みください。
運動もしている、栄養も気をつけている、人間関係も悪くない、けどなんかイマイチ不調・・・の根底には自然との触れ合いの少なさがあるかもしれません。結局のところ人間も自然の一部なので人工的な緑しかない都会で生きるのは不自然極まりなく、不調が出て当然だと思います。
しかし人にはさまざまな理由があり、その場所を離れられない方も多い。
ですが高尾山なら都内なら日帰りが余裕でできます。アクセスの良さを活かして自然と触れ合う回数を増やすことでアウトドアを健康に繋げています。
ちなみにアウトドアと健康をテーマにしたセミナーも行っていますのでご興味あればご用命ください。(個人・団体どちらでも)
健康のための執筆
このブログもそうですが、遅筆ながら執筆したものを電子書籍として販売しています。
結局のところ「自分の健康は自分で守る」しかないと思っています。
どれだけ医療が発展しようともほとんどの疾患の根底にある個人の欲と行動は自分でしか抑えることができません。
行動変容を促すにはその方へ正しい知識・情報の提供が必要。
一人一人に全てを話すことは無理なので文章を読んでもらうことで健康の基礎知識をつけてほしいと考えています。
知ること、知ろうとすることが健康への第一歩です。
(準備中)健康のための栄養カウンセリング
分子栄養医学をベースにした栄養カウンセリングも今後始めます。栄養が大事ってのはなんとなくイメージできますよね。
症状によっては施術を受けるよりも効果があります。
ほとんどの現代人は何かしら内臓と脳の問題があるので。
乞うご期待。
健康になるならなんでも使う
そんなわけなのでメインは施術など手技療法ではありますが、それに固執していません。だからと言って手を抜いているわけでもありません。
大事なのは方法ではなく結果、つまりクライアントが健康になること=健康の3つのバランスが取れていること。
実際、肩こりは施術だけで治りませんからね。どっちかというと生活(社会的健康)のが大事かと。
健康のために使えるものはなんでも使うのがやま施術院です。
Comments